caguirofie

哲学いろいろ

#5

もくじ→2006-08-13 - caguirofie060813)

漱石英詩註(その四)

そこでわれわれは 漱石英詩の世界に戻ろう。

  • なおその前に もう一点細かいことを申すならば タケミカヅチは 古事記の神学において イザナキが 火神(カグツチ)を斬り殺したとき その剣のつばについた血が岩にほとばしり付いて化成したカミである。もちろん何故ころしたかと言えば その妻・イザナミが カグツチを生んだとき ほとを焼かれたことにより死んだからである。古事記の神学は 男(イザナキ / スサノヲ または時に アマテラス)と女(イザナミ / アマテラス またはスサノヲ)との原形的な別れを このように伝える。タケミカヅチは そのように この別れに参画している。またそうなのであって タケミカヅチの参画のみが この別れの絶対的な要因なのではないとは言うべきであろう。
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