caguirofie

哲学いろいろ

A・B・C級戦犯

【靖国問題に関して】 いわゆるA級戦犯者合祀問題に関してなんですが、分祀論の中でなぜA級戦犯者の合祀のみが議論で取り上げられているのでしょうか。「人道に対する罪」を犯した(とされている)C級戦犯者が合祀されていることをむしろ問題として取り上げるべきであると思うのですが。 仮にA級戦犯問題が分祀という形で解決したとすると、問題がB級戦犯に移り、そして次はC級といった形でどんどん議論のすり替えが行われていくんでしょうか。 それとも根本的に分祀論者の中ではA級戦犯者だけが問題であり、B級、C級に関しては特に「問題である」という認識はされていないんでしょうか。 意見をお聞かせください。

#24

――源氏物語に寄せて または 観念の資本について――
もくじ→2006-07-08 - caguirofie060708

章三 《光源氏藤壺》なる対関係 ――観念の資本の動態的過程――

光源氏藤壺に対する関係は 次のように始まる。

源氏の君は 〔帝の〕御あたり去り給はぬを まして 〔帝が〕しげく渡らせ給ふ御方(=藤壺)は 〔源氏に〕え恥じあへたまはず。 Since Genji never left his father's side, it was not easy for this new lady, the recipient of so many visits, to hide herself from him.
(桐壺――藤壺が入内してのくだり)

藤壺が入内してまもなく 源氏が帝と一緒にいつもいるので 藤壺は会わないわけにはいかなかったというのである。源氏が 十二歳の元服のいくらか前の年のことであり 藤壺はかれより五歳年長である。

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