#14
――ボエティウスの時代――
もくじ→2006-02-26 - caguirofie060226
青春
onze
テオドリックにとって 宮廷での生活は 軟禁状態であったが ひとつの優雅であることに まちがいはなかった。どこかにそう思うことの卑劣だという意識をもちつつも ふたたび寝台の上に背から倒れ込んで 一時 死人と化したかのように かれはそう感じてみた。
――ボエティウスの時代――
もくじ→2006-02-26 - caguirofie060226
テオドリックにとって 宮廷での生活は 軟禁状態であったが ひとつの優雅であることに まちがいはなかった。どこかにそう思うことの卑劣だという意識をもちつつも ふたたび寝台の上に背から倒れ込んで 一時 死人と化したかのように かれはそう感じてみた。