caguirofie

哲学いろいろ

#28

もくじ→2005-09-23 - caguirofie050923

§31(時代の問題は 人間の相対性)

すでに経験科学の出発点を秘めた人間学の原点をみてきたわけであるが ボルケナウは そうは言わずに――または この段階では そうだという主観を控えめにして―― 思索そして模索をつづけて ここで《かの天才 デカルトがたちあがったのである》(§4・?? p.330)というふうに 議論する。あらためて この社会全体観――普遍学――への切り札を示したのだと。議論を区切っていくとき 一つづつまとまったものとしていくのが われわれの行き方であった。議論を長引かせるのを嫌うし 長引くのも いやだ。
ボルケナウは 延々と材料を吟味しつつ料理し 長々と味わっている。

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税制を考える / 基礎年金を全額税負担に

――京都大学教授橘木俊詔氏(経済教室)2005/10/20, 日本経済新聞 

消費税率15%で / 日本経済の活性化にも
 公的年金は全国民を対象に定額支給する方式に改め、その財源として保険料負担を廃止する一方、税率一五%の累進消費税(生活必需品は低税率)の導入を検討すべきである。国民の老後生活への不安を除去できるうえ、労働供給や貯蓄率が向上し、日本経済の活性化にもつながる。

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