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哲学いろいろ

文体―第二十五章 理念の位置

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217
2005-02-02 - caguirofie050202よりのつづきです。)

第二十五章 理念の位置

カントとの異同

イマヌエル・カントとの異同――。

  • 理念(Idee)は 理性(Vernunft)の所産である。(??・2・2・2・2・4)
  • 理念は ア・プリオリな認識源泉(――先行する基本主観――)に属する。(??・2・2・付録〔かっこ内は引用者〕)
  • 理性概念(Vernunftbegriffe=理念)の旨とするところは 理性による理解である。(??・2・2・1)
    純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)

    純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)

つまり このようであるのにすぎないのに

  • 理念が現物的な物の概念と取り違えられるとその適用(――だから わたしたちの言うごとく観念として適用されること――)において超越的となる。(??・2・2・付録)
  • 純粋理性の理念はそれ自体 弁証法的なのではない(――経験行為の過程的であるという文体の第一原則的なのではない――)。ただそれが誤用されると仮象(――やはり 観念。その念観の作用はデーモンという鬼――)が生じるのである。(同上)
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