caguirofie

哲学いろいろ

もののあはれを知るは 安全保障には通用せぬか?

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/10046223.html


1. もののあはれ〔を知る〕は きわめて主観的な知覚にもとづきみづから
の判断を形成してゆくという思想です。

2. 人情を義理よりも――まづは感覚や気持ちによっておこなう第一次的な
判断としては―― とうといと見なすものです。理屈は 二の次です。
 
3. 殺されたくないし ひとを殺したくないという気持ちを第一にとうとぶ。
この理由から 生命や生活の安全を守るためにと言えども 戦争は嫌うという
こと。

4. 戦争という手段を 《あはれ》の気持ちに対しては先行させない。ある
いはそもそも 戦争をその範疇じたいとして存在させないと思っている。

5. けれども考えてみれば 一概に狭い料簡だとも捨てたものだとも思えな
いかも知れません。
6. というのも たとえばオバマ前大統領は遠くない過去に次のように言っ
たそうですが けっきょくどちらも主観丸出しの気持ちの表明であるに過ぎな
いとも思われるからです。

▲ (Nobel Lecture by Barack H. Obama, Oslo, 10 December 2009.)
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/peace/la

武力行使が道徳的にも正当化される場合がある》。

We must begin by acknowledging the hard truth: We will not eradicate
violent conflict in our lifetimes. There will be times when nations – act-
ing individually or in concert – will find the use of force not only neces-
sary but morally justified.
 

7. さて日本人から見て日本にとっても世界にとっても安全保障はどのよう
な施策を採用するのがよいでしょう? ひとりの主観から始まるようだと思っ
て その素朴な思想のあり方がどうなるか? あるいは どうにもならないの
か?



☆ はなはだ抽象的な思考になるかも知れませんが このような前書きだけで
問おうと思います。


8. 参考:(文学論を超えて もののあはれを捉えるという意味で)

◆ (本居宣長源氏物語玉の小櫛) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
物の哀れを知るといふことをおし広めなば 身を修め 家をも国をも治むべき
道にもわたりぬべきなり。
 
人の親の子を思ふ心・しわざを哀れと思ひ知らば 不孝の子は世にあるまじく 
民のいたつき(労苦)・奴(下僕)のつとめを哀れと思ひ知らむには 世に不
仁の君はあるまじきを 不仁なる君・不孝なる子も世にあるは いひもてゆけ
ば 物の哀れを知らねばぞかし。
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