caguirofie

哲学いろいろ

重子音の単子音化

イタリア語にこの種の音韻変化が起きているかも知れない。/ kl- / > / k- /

ラテン語 イタリア語 その他(仏・英・西)
clarus chiaro(キアーロ) clair; clear;claro
clavis chiave(キアーヴェ) clef; ---*1; clave
ecclesia*2 chiese(キエーゼ) eglise; ecclesiastic; iglesia

▲ (OnlineEtymologyDictionary: slave )
http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=slave

slave (n.)
1. 《他人の財産と成った人》late 13c., "person who is the chattel or property of another,"
2.  from Old French esclave (13c.),
3. from Medieval Latin Sclavus "slave"
4. (source also of Italian schiavo, French esclave, Spanish esclavo),
5.  originally "Slav" ; so used in this secondary sense because of the many Slavs sold into slavery by conquering peoples.
6. Byzantine Greek Sklabos (c.580)

ギリシャ ラテン フランス スペイン イタリア 英語
Sklabos Sclavus esclave esclavo schiavo slave

☆ つまり イタリア語では / skl- / > / sk- / の変化。/ -l- / が落ちている。
英語では / skl- / > / sl- / と成って / -k- / が落ちている。


☆ 音韻変化の現象としてのみ見るならば こういった変化は 世界の言語で一般的に見られると言ってもよいのではないか?
いかんせん 中国語は 現代の(普通話・上海閑話・広東語)を除いて 上古語は言うに及ばず 少しでも古いものは まなんでいません。

*1:同じ意味の英語 key は 別語源らしい

*2:元は ギリシャ