caguirofie

哲学いろいろ

武満徹

武満徹が残したものは――立花隆が伝える作曲家の「愛」

legacy of Toru Takemitsu


マタイ受難曲が 愛聴の曲だったら それを超える作品を遺して欲しかったなぁ。


・時を前へすすめない。前へ進みたくない。時を止めておきたい。
――のかなぁ。曲調として。


・《系図 Family Tree 》は 全編を象徴しているみたいである。
映像と音楽とで。
・その話(物語)は むかし読み解こうとしてまるで分からなかった現代詩そっくりである。
要するに 分かって欲しくない。分からないように書く。
主演の遠野凪子がすくいだった。
ドゥルーズガタリの『アンチ・オイディプス』がまるでそうだった。
長編全部がそうだった。


・現代人というのは いったい何なんだ?


・筋と基調が違うけれど ムラカミハルキに似ている。
違いは ハルキの場合は 現代人性を発揮すると同時に 
エンタテインメントでもあるというところ。
モヤモヤ・ワールドとして――はっきりそういう世界として――描き出そうとしているので
こちらは 確信犯。


・ふうーう。
・評伝としては うまく出来ている。作品《系図》をちらっと出すのではなく 
じゅうぶん分かるように長い時間映し出したので よく分かった。
・でも 世界にタケミツ・ファンがいることも分かった。
その理由が 作曲をするひとりの音楽家としてか それとも日本の文化を紹介した音楽家
してなのか。そこは わたしには分からない。


☆ 飛び入りの第三者が BAをもらっちゃった。