panim // Plurale der räumlichen Ausdehnung
ヘブライ語には、数的な複数を示す以外に複数形を用いる場合があり、
Gesenius-Kautzsch はこの特徴的な複数形を三つに分類した。
- 栄誉・権威の複数(pluralis majestatis / excellentiae)、
- 抽象的観念の複数(Abstrakt-Plurale)、
- 空間的延長の複数(Plurale der räumlichen Ausdehnung)である。
panim は、この第三の空間的延長の複数に分類されている。空間的延長の複数とは、一つを指す場合にも複数形を用いること
で、個々独立した多くの諸要素が結合して全体を構成していることを示す表現である。
とりわけ「面」を指すとされ(Flächen-plurale)、panim のほかに、shamim(天)、immim
(海)、maim(水)、ma'amaqqim(深み)、tseva'rim(首)といった名詞が含まれる。また、
空間的延長の複数が時間的表象に拡張された例として、Gesenius-Kautzsch は唯一、
'olamim(永遠)を挙げている。immim maim は双数形。動詞は immim は複数形が受ける。maim は 単数形が受ける場合がある。
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