2010-11-29 塔のうた 詩 水平線を染める 赤い朝 静やかに のぼるやしろは 鮮やかな 銀緑 紫の塔をころがして 想うにあらず 想わざるにあらず 青い空を映して 波間の 島と島とのあいだの 磁場に 動く 島が動く 一瞬を見たのだろうか 塔を漕ぐ やからの海に きょう 赤い赤い朝がのぼる