覚書
アウグスティヌスの文章のなかに つぎの部分を見つけました。覚書としてのように載せておきたいと思います。
真実がどのような労苦によって見出され 誤謬を避けるのがどれほど困難であるか知らない者たちは あなたがたに向かって怒り狂うかもしれない。
敬虔な心の清澄さによって肉の幻想を征服するのがどんなに稀な 成し遂げがたいことであるか知らない者たちは あなたがたに向かって怒り狂うかもしれない。
内なる人間の目がその〔義の〕太陽をみることができるように癒されるのが どれほどの困難を伴うことか知らない者たちは あなたがたに向かって怒り狂うかもしれない。
神についてほんのわずかでも知りうるようになるためには どれほどのため息とうめきが必要であるか知らない者たちは あなたがたに向かって怒り狂うかもしれない。
同じ誤謬によって欺かれたことのない者たちは あなたがたに向かって怒り狂うかもしれない。
(アウグスティヌス著作集 第7巻 マニ教駁論集基本書と呼ばれるマニの書簡への駁論 2.2)