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哲学いろいろ

貨幣

  貨幣の起源をめぐる個人と社会との関係について

 はじめに 隣り合いがあった。(ここですでに そもそもの初めに 個人と社会との同時成立を見ようとしています)。
 家族があったし 生活が そもそもあったわけですが 隣り合った生活が始まっていた。この共存において 経済生活が 基礎となる。
 経済生活において 仕事を協力して行なう。そしてその一方 そうではなく 一定の距離を置いて 手を差し伸べ合い 互いに有るもの無いものを融通し合うという隣り合いもあった。

 モノを融通し合う共存では それが 一方では 人間的な(人格を信頼しあうという大前提に立つ)助け合いになるであろうし 他方では モノとモノとの交換という協力にもなる。はじめには 当然のごとく 後者のばあいでも 互いに相手に信頼を置くゆえに成り立ったと考えられる。少なくとも あいつだから互いに協力し合おうという関係であったと思われる。

 こう述べてくれば もう その先は 歴史的必然の過程のごとくに 物語は決まってくるようにも思われる。

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