caguirofie

哲学いろいろ

#23

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207

§6 G.ドゥルーズ / F.ガタリ共著《アンチ・オイディプス》 d

§6−2

しかしながら 前節の議論の中で ドゥルーズおよびガタリとともに われわれも使った《死の本能》という用語 これは 少なくともわれわれは フロイトもしくは精神分析学一般における概念として 捉えているものではないことを 見ておかなければならない。書評という体裁に反するかも知れないが わたしは 著者たちの視点から逸れていきたい。
 フロイトがどう言っているか ここで明らかにしないが 精神分析というのは 《精神》という概念を〔日本語で〕用いているけれども 心理をさらに分析して その起動力が 無意識の領域にあると考えるものである。心理といったのは 心理や行動を通じて分析したところの心理を言う。

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