caguirofie

哲学いろいろ

#87

もくじ→2005-05-13 - caguirofie050513

第二部 唯物史観への批判

第七章 理論としてのキリスト史観(3――前提をさらに理論化したものを さらに愛する 言いかえると 愛からの理論)

第四節b 愛の勝利を史観する共同主観において 国家はすでに蜃気楼である

《神の奉仕者として あたかも第一の幕屋のまつりごとをあづかり この権威者は 悪を行なう者には怒りをもって報いるのです》という言葉は じっさい 時代の継起やその転換にかかわりなく だから 国家形態によるA‐S連関体制が インタムライスム=インタキャピタリスムによるS‐A連関制になったとしても その神の家の中の社会的な役割分担としての権威のシステムにかんしては 変わりなく言えることでなければならないからです。

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