caguirofie

哲学いろいろ

#35

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416

第十三章a ふたたび 国家の問題

縄文遺跡や弥生遺跡では 各種の堅果類 つまり木の実が出土し 自然遺物として重視されている。トチ・クルミ・クリなどと 俗にドングリと総称するものである。このほか海藻や野草などの遺体も出土し・・・――と考古学者・森浩一は書いてゆく。
堅果類のうちドングリをさらに検討しよう――と言ってさらに森浩一は―― ドングリと俗によばれているものには カシ・シイ・マテバシイなど照葉性のものと落葉性のコナラの実を総称していて 縄文時代以来 東日本は落葉性 西日本は照葉性の堅果の地域におおむね分かれる。これらのうちには そのままでも食用にできるシイやイチイガシを除き 食用とするには水さらしやアク抜きを必要とするものが多く 今日なお山間地帯では水さらしやアク抜きの技術が伝わっている。――と概観して次に その生活にとっての《余剰》性について触れて こう言っている。いくらか文章を端折りつつ引用するとすれば――。

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