caguirofie

哲学いろいろ

#8

――やしろ資本のおもろ――
もくじ→2006-09-17 - caguirofie060917

第一章 やしろ資本推進力について

第七節b 見えない《せぢ》関係をとおして 自己を了解する

これらを――ここでは―― 男の女に対する関係の いわば前史から後史へ(――言いかえると ヘーゲルの一面としての 国家論から民主制へ――)の変遷にたとえて 捉えようというのである。
言いかえると せぢの関係が ヘーゲルの場合 国家へのアマアガリとして上昇・拡大するのに対して 今度は そこから 民主制としてのスサノヲイスムへの下降そして主体化が見通され そのような回転の過程へ移ることである。回転の前の段階から すでに 動態として動き出していると捉えられる。
図式的に言うと 《ゑ け あがる三日月や》(534)《ゑ け 上がる辺のみづかわ》(531)のスサノヲ語が ここに復位すると察せられる。これは 両性の平等 新しいせぢ関係の動態だと考えられるのである。

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