caguirofie

哲学いろいろ

#23

――ボエティウスの時代――
もくじ→2006-02-26 - caguirofie060226

帰郷

vingt

伴の若い者たち兵士らは 崖を伝って降りて見にいくことに なかなか 乗り気となっていた。
先頭に立って がけの上から下を見下ろし 足場のよさそうなところを物色している。
――トラヤヌスは ほんとうに この河の上に 道をつけたのか?
――ローマ人は 気のとおくなるようなことをするのが 好きなのさ。
――むかしは ひまで 退屈だったのだろう。哲学者と兵士が うようよしていたのだから。

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