caguirofie

哲学いろいろ

Scotland

Kirkcaldy,The county of Fife
The county's largest town is Kirkcaldy, famous for the manufacture of linoleum. So much so that people used to say that you could always tell when you were approaching the town by its "queer-like smell". But this royal burgh, which was granted its charter in 1644, is much more than a manufacturing centre, and has many historical associations. At one time it was known as the "Lang Toun", because it appeared to consist of one long street, though it has now spread inland. And it can lay fair claim to being the birthplace of economics, because, in 1723, Adam Smith was born here.
http://kutsulog.net/

#22

もくじ→2005-12-23 - caguirofie051223

§31(スミス;利己心)

アダム・スミス(1723−1790)が 《国富論 (1) (中公文庫)》で はじめに《分業について》(第一編・第一章)論じたことは その工場内での作業の分割も 社会内での職業の分化も とうぜんのごとく 人びとが 会議人として出発したということを物語っているとしなければならない。
より高級な動機によって・かつ古い表現でいえば 《すべての人がひとしく天を所有する》ことにもとづこうとして 分業をすすめたのだし ふつうに・ただし抽象的にいえば 一人ひとり 自己が自己である出発点に立って さまざまな階層・分野での社会的な分業を展開していったのだと。それまでの歴史に分業がなかったのでは むろん なく しかも《自由な労働者》の会議にもとづき だから むしろ新しい会議人として 基本的にはその愛(同感)の関係において 後行経験的にはその交通と信用との生活関係において したがってさらに 分業をあらためて 会議の社会的な・とくに経済上の 展開として とらえなおし 再出発したのだと。
先行するもののうち 知解の合理性(理念でもよい)といった能力をつうじて わたしたちは 経済活動としては――自由な意志による知解が 端的にたとえば機械の発明をもたらすといったことを含めて―― 資本生産の合理志向を 一つの基調としたのだと考えられる。

続きを読む