caguirofie

哲学いろいろ

#14

もくじ→2005-09-23 - caguirofie050923

§14

ウェーバーは 《二種の資本主義的な行動の対立》(§2・2p.242)ということを 歴史の中に捉えて言う。わたしたちの観点からみれば これは 利己主義の精神(素朴なガリ勉)による古い重商主義と そして禁欲を掲げる合理的な新しい重商主義ガリ勉との 対立であって そのわけは それらの二種の精神のあいだのどこか一点に 利己心を否定しないで譲歩し肯定しつつも 禁欲の呪縛に陥ることのない 同感の主体たる精神を見ているからである のだが ウェーバーの論理でいくと この先行する同感の精神は そこで(二種の精神の対立の中で) 無力にされているからと見てのように その対立そのものを 価値自由に客観記述することを 目的とし そのことこそ 学問だというものである。

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