死ぬのが怖いのはなぜですか?
No.6
ひとは 生きるから・生きているから・生きることに努める(コナトゥス)からだと思います。
しかも その生きるのは うつろいゆかざるを得ない性質のものだから。
コナトゥス〔なるその常なる現在の状態〕から離れるという死は それゆえ 身体が・その生命性が 反応を起こします。怖い いやだと。
大きく同じ生命性だと見られる《良心》のばあい 心にさからって良からぬことを思ったりさらにはそれを実行しようとしたりするなら 胸が高鳴り顔が赤らんだり青くなったり舌がしどろもどろになったりというヤマシサ反応を起こします。
このような生命性のハタラキは 必ずしもわれわれ人間が その意志でそう成ろうと思って反応しているのではなく 意志を超えたチカラだと考えられます。
その限りで 感じる感性や考える知性というよりは それらとは別の霊性だと見られると思います。
つまり わけが分かんない現象であると。
でも ナゾだということは はっきり分かっています。つまり それでよい・・・ということではないかと思います。