子音の / n / なる音素は ものごとを同定する相認識をおびる
仮説をそのまま かかげます。
(1) 対象一般に同定するなら:
na 名;
na-ru/-su 名‐る/‐す⇒ 成‐る/ 為‐す
na-ri 名‐り⇒ 也(なり)(断定法の助動詞)
na/ nö 名を媒介として用いた:な/の(属格):ま(目)‐な‐こ=眼
na/ne/no 名を呼びかけ・問いかけとして用いた:
な・なぁ/ ね・ねぇ/ の・のぉ(確認法・念押し法)
(2) 対象と対象のあいだの類似相を同定すると:
na (似):真‐似‐ぶ=学ぶ
na-i > nä:真‐似(ね)
ni-ru 似‐る
(3) 聴覚対象に同定する:
na/nä 音(*な/ ね)
na-ru/-ku 音‐る/‐く⇒鳴る/ 泣く
nö-ru 音(声)‐る⇒ 宣る。⇒則・規・法(のり:宣言したもの)
(4) 自然環界のものごとを同定する:
na 地(な):地‐ら=奈良?( cf. 野⇒野ら)
nä 地⇒ 根;嶺
ni 土;丹
nö 沼
no 野
(5) 同定の対極としての否定相に転用(反物質のごとく コインキデンチア・オッポシトールム):
na ‐な(否定命令法=禁止法)
na-si な(無)‐し
nu ‐ぬ(打ち消し法)
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