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哲学いろいろ

《久遠元初の自受用報身如来》とは キリスト・イエスのことか?

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/10009144.html

1. 次の神観について問い求めます。哲学としての神論に成り得るか?

▲(久遠元初の自受用報身如来) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(くおんがんじょのじじゅゆうほうしんにょらい)
http://k-dic.sokanet.jp/%E4%B9%85%E9%81%A0%E5%85

(あ) 最も根源の法を覚知し、その功徳を自ら受け自在に用いている永遠
の仏。

(い) 久遠元初とは、ある特定の遠い過去ではなく、永遠の根源を示す。

(う) 自受用報身とは自受用身ともいい、「ほしいままに受け用いる身」
のこと。

(え) 覚知した法の功徳を自ら受け自在に用いる仏の身をいう。

(お) 生命にそなわる本源的な、慈悲と智慧にあふれる仏である。
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2. (い) は 有限の経験事物ではなく 普遍神の属性たる《絶対・無
限・永遠》のことを言っています。つまり 自受用報身如来は 普遍神のこ
とを言っており そのひとつの呼び名であると捉えられます。
3. ただし (あ)や(う)以下では この普遍神が 《覚知・功徳 / 用
いる / 慈悲・智慧》にかかわってもいる。つまり 人知を超え経験世界を超
えた神である法身(ダルマ・カーヤ)としてのブッダが 相対存在である人
間に成るという。人間としても振る舞うという。



4. これは 個人によってその主観として持たれ得る特殊な神観である。
それが 理論化され体系化されるなら 神学である。

5. 《絶対たる普遍神》の一般的な絶対性から見て特殊なその性格は 神
が 人間の意志行為をも成すと言っていることにある。

6. つまり 神が人間に成ったと言う。これは 一般化して広い意味に採
った《現人神》の神観だ。

7. 神キリストが人間イエスに成ったという受肉の神観に似ている。





8. あらためて事態を分析しておくなら。これは 普遍神をめぐる人間た
る個人の主観にあって ヒラメキにおいてか想像や忖度においてか持たれた
ひとつの神観である。

9. 普遍神の一般および個別の絶対性にもとづきつつも 個人の主観にお
いて特殊に持たれる一種の絶対性である。特殊絶対性である。



10. これは 哲学としての神論ではなく 思想に近い神観またはその或
る種の体系化としては神学と呼んで 神論とは区別される。

11. 神観ないし神学として表現された特殊絶対性は 或る主観の内面に
おいて成り立つも その主観を超えて別の主観によって共有されるという気
遣いはない。

12. もし二人の主観のあいだで 同じ神が共有されたとしたら その共
有の対象は 人知の及ぶ経験事物であることになる。

13. 言葉≒概念として・またそれによる説明として共有したに過ぎない。
概念や説明が 神そのものなのではない。けれども 普遍神は 経験世界を
超えている。



14. 問題はまさにこれからですが この現人神の問題について ここま
でにおいて まづはみなさんのお考えをうかがいたい。《現人神》論をどう
ぞ。





15. 参考:キリスト・イエスなる現人神:
▼ (ヨハネ福音 1:1-14 ) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1: はじめに ことばがあった。
  ことばは かみとともにあった。
  ことばは かみであった。

2: このことばは はじめに かみとともにあった。

3: すべてのものは ことばによって成った。
  成ったもののうち ひとつとして ことばによらないものはなかった。

4: このことばに いのちがあった。
  このいのちは ひとを照らすひかりであった。

5: ひかりは やみのなかにかがやいている。
  やみは ひかりをとらえ得なかった。


6: ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。その名をヨハネ
と言った。 7: この人はあかしのためにきた。光についてあかしをし かれ
によってすべての人が信じるためである。 8: かれは光ではなく ただ 光
についてあかしをするために来たのである。

9: すべての人を照らすまことの光があって 世にきた。 10: かれは世に
いた。そして 世はかれによって出来たのであるが 世はかれを知らずにい
た。 11: かれは自分のところにきたのに 自分の民は彼を受けいれなかっ
た。

12: しかし かれを受けいれた者 すなわち その名を信じた人びとには
かれは神の子となる力を与えたのである。

13: それらの人は 血筋によらず 肉の意志によらず また 人間の意志に
もよらず ただ神によって生まれたのである。

14: そしてことばは肉となり わたしたちのうちに宿った。
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