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哲学いろいろ

哲学とは

1. ★★ 「哲学とは理論の整頓方式である」
☆ 哲学とは 世界をどう見るかです。そこでどう動く(生きる)かです。

2. 世界観。そして そこには われなる存在・つまり人間がいるので
存在論ないし人間観となります。

3. 人間は 互いに関係し合い 一定地域の集まりとしてまとまった生
活共同をおこないますから その社会についての見方も 世界観に入りま
す。



4. この社会この世界で いかに生きるか・具体的にどう動くかに重心
を移している《どう見るか》は 思想と呼ばれます。

5. 思想は 個別に特殊な内容であり得るので 特に《自由意志》の問
題です。主観がその自由な意志行為とその集積のもとに クセ・ナラハシ
を成しこれが 価値観を形成します。いわゆる倫理の関係です。


6. 意志の自由な選択にかかわる思想ないし倫理の問題を問わないこと
を前提として取り決めた上でおこなう世界観は 世界の価値自由な認識と
して 自然科学なる独自の領域として分立します。

7. 世界をいかに見るか? これは したがって 意志自由の選択いか
んにかかわらずその認識が成り立つところ――自然科学――では 世界を
つねに要素に還元しそれらについての認識を問い求めます。

8. 意志の自由な選択という行為についても 自然科学としては その
場合の要素に分けて捉えます。脳がおこなっているのか? どの部位でど
のようにか? 



9. 哲学は 人間や社会をふくむ世界観として その見方が個別の場合
にも全体のまとまりとしても 互いの間に矛盾がないようにその認識をと
とのえる。

10. つまり 理論づける。矛盾がないようにというのは 認識した個
々の内容を交通整理するといったかたちです。

11. 自然科学は 認識したものごとについて再現可能性を問うて 交
通整理をするようです。

12. 哲学一般は 人びとの主観が共同化されうる――つまり 常識と
成し得る――なら 一般性ないし普遍性を持つと見なすようです。




13. そのような相対的なものごとについての普遍性では物足りないと
思った人びとは この経験世界を超えたところをも想定し 想定の限りで
哲学として そのようなプラス・アルファの世界観をも問い求めます。

14. それは 神論としての哲学であり そのとき神は 普遍神である
ことが すでに定まっています。

15. そのとき 思想として個人の主観・価値観をまじえて神学を興し
神観を広めようとする向きもあります。宗教と呼ばれています。





16. ★★ 正当な哲学的議論を可能にするものがあるとしたら(屁理
屈、詭弁、牽強付会でないこと)それは、どんなものだと考えられますか?
☆ 現在では 自同律ないし排中律という取り決めです。

17. 同時に同一の場所で 同じひとつのものが 《有る》し《無い》
ということは 矛盾だと見なし 議論にこれを避けることなどです。

18. ただし 時間の経過や場所の違いを加味すれば どうか? 時
空間の中にあっては 取りあえずのように 因果律が 議論の妥当性を
測る物指しになるようです。

19. これらの物指しを共有して用いるときには 互いに有効で有益
な対話が可能になると考えられます。



20. もうひとつただし これらの経験合理性なる物指しでは到底測
れないと思われる場があるとされています。

21. (13 / 14)の神論の場合です。《有る無し》を超え 《因
果関係》からまるで自由な非経験の場のことです。

22. 同一物が 同時に有ると無いの状態にあるとか 現在から過去
に時間をさかのぼることが出来るとか そういった問題は なお経験世
界における事象として〔のみ〕捉えられてた上での問い求めです。