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哲学いろいろ

《人間だけが「不倫」と騒ぐ不思議》???

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9951037.html

産経新聞のコラム”正論”の記事、九月十九日(火)のタイトルは『人間だけが「不倫」と騒ぐ不思議』でした。執筆者は動物行動学研究家・エッセイストの竹内 久美子氏です。

その冒頭部分を少し丸写しします。
 昨年初めの、いわゆる「ゲス不倫」騒動以来、私は「不倫」についてのコメントを求められ続けている。最近では特に、議員の不倫について聞かれる。「議員たるものが不倫なんかしていいんでしょうか?」と。
 この際、はっきりと言っておこう。単なる浮気(ペア外交尾)に対し、わざわざ倫理に反するなどと大騒ぎ。本来、いいとか悪いとかではない(むしろ動物として大変重要な)問題に対し、わざわざよくないという価値観を導入しているのは人間だけなのである。
そして続く小タイトル“いかに自分の遺伝子を残すか”では要約すると、動物はいかに自分の遺伝子を後世に残していくかが最大の課題であり、そのためにメスは出産・育児という仕事があるので、質のよいオスを選ぶことになり、オスにはそれがないので相手を真剣に査定する必要がないのだ、と言う。

続く小タイトル“夫婦で別行動は哺乳類で「異例」”での要約は、夫婦関係にある動物は四六時中行動を共にしているのが普通だが、人間はしょっちゅう別行動をとっていて異例だ。その別行動で何が起きるかは言うまでもない。と説明した後で、実は鳥も「異例」であって、人間そっくりで夫婦別行動。その際オスもメスも浮気に精を出す。そしてメスは亭主より「いい男」とのみ浮気する。オシドリでさえ毎年相手を変えていて、人間の浮気など実にたいしたことはないのである。

そして最後の小タイトル“倫理に訴えるのは真面目型の男”では要約すると、女の浮気はパートナーよりも「いい男」限定である。だから「冴えない男」たちは永遠に女の浮気相手とはならず、そこからやっかみが生じて「浮気はいけない」「倫理に反する」というプロパガンダを流し始めた。もっともすべての人間が浮気に精を出すわけではないが。昨今「不倫はいけない」と叫んでいるのは、この真面目型の男たちである。

と、論じています。

嗚呼、ムカつく。腹が立つ。
これが『正論』なんだろうか。
人の人間性はどこ行った!

乞う、ご意見!

No.20 回答者: bragellone

1. ▲ (竹内久美子) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この際、はっきりと言っておこう。

単なる浮気(ペア外交尾)に対し、わざわざ倫理に反するなどと大騒ぎ。

本来、いいとか悪いとかではない(むしろ動物として大変重要な)問題に
対し、わざわざよくないという価値観を導入しているのは人間だけなの
である。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2. 断片になるかも分からないのですが この判断について考え批判
します。

3. 倫理とは 良し悪しを定めることを抜きにすれば 人間関係とい
うことです。

4. 不倫ということは――そのような価値中立的な視点に立てば――
人間と人間の関係が 何らかの理由によって・それが何がしか感じられ
るかたちで 成り立たないと見られることを言うはずです。

5. 一方の側だけがそう見ているという場合にも 関係は成り立たな
いという状態に限りなく近づきます。

6. つまり 価値観を導入せずに人間関係を捉えたときにも 動物と
違って 関係の不成立という事態が起き得ます。

7. おそらく動物なら 互いにおさらばするか 殺し合いになるかで
はないかと思われます。いちいち 動物関係について考えることもない
のでしょう。

8. 動物でもある人間が ほかの動物ともし違うとすれば――違うは
ずだが―― そこでどうするか?

9. 言いかえると:
▲ わざわざよくないという価値観を導入しているのは人間だけなので
ある。
☆ と言っただけでは 話は始まらない。なぜそうするかに 理由はあ
るのか?

10. 理由はまったくないと・つまり 人間も完全に動物と同じなの
だと 証明して結論づけた場合なら 多少は聞いておくべき話になるの
かも知れない。

11. けれども その場合の竹内説だと 結論は 《別れなさい(つ
まり 勝手自由にくっついたり離れたりしなさい)》か 《相手が黙る
まで殺し合いなさい》かになる。いかに動物学者と言えども そこまで
は 言っていないであろう。

12. だとすれば (1)の説は 何の意味もない。人間としての竹
内説を述べるまでは 屁にも成らない。