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哲学いろいろ

devonshire

オノマトペ

★(№45お礼欄) インドーヨーロッパ語と日本語(アジア語?)が
どこかでつながっているのですかね。
言葉が交わる可能性としては貿易とか布教活動による交流でしょうか?
☆ これは そうではなく ヒトの発声機能または言語能力が 生まれ
つきのもの(自然本性)として――現在の諸言語の多様性にかかわらず
――同じような傾向を持っている。ということではないでしょうか。

世界にはほかにも多くの言語がありますので ほんの一部の事例を取り
上げているというかたちですけれど。


★ サーカス(Circus)もなんとなく「くるくる」というイメージがあり
ます。
☆ そうだと見ています。これは かなり込み入っていますので 割愛
しました。

1. まづ英語≪ ring (鳴る)≫は 擬音語だと推定されています
(probably of imitative origin)。
これは別とします。(√りんりん ?)。
▲ http://www.etymonline.com/index.php?term=ring&al

2. 英語≪ ring (輪)≫なる語があります。リンク先は上記と同じで
すが かんたんに捉えて:
▲ PIE(=Proto-Indo‐European): *(s)kregh-( 回る( turn)・曲
げる(bend))
☆ から来ているらしい。(アステリスク( * )は 推定形・再構形
シルシです)。じっさい古英語( Old English )は≪ hring ≫だった
らしい。
3. つまり / -n- /が入っているのは 単なる鼻音化。(s) または k
が h へと変化している。

4. 要するに――推測ですが―― √くるくる  または子音だけでの
 √K‐R‐K‐Rが √K‐R‐Gとして語根となっている。Kはさらに落ちた。

5. サーカス( circus )は √K‐R‐Kによって作られています。
▲ http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_f

6. サイクルではなくサークルもありますが サークルは サーカス
に指小辞( diminutive )の -lus が添えられたもののようです。
▲ http://www.etymonline.com/index.php?term=circle&



7. √くるくる は √ぐるぐる(G‐R‐G‐R) にも通じます。
ここからは ウルトラCのわざで 英:wagon や 独: Wagenなどの
≪くるま≫の語もみちびけると言うと 手品かペテンのごとく響くかも知
れません。

8. ワゴンやワーゲンは 英: way(道)や独: Weg(道)とも姉
妹語のようです。

9. √G‐R‐G‐R は R が二つとも落ちて √G-G へ縮小されこれが 
√W‐G となって語を派生したか? と。

☆cf. がいがいわやわや← がやがやわやわや← がやがや≒わやわや
つまり / g / ∽ / w /。 cf. go―went―gone。

☆ もう食傷気味になると思われこのへんで控えます。7からリンク先
も貼っていません。

オノマトペに対する蔑みの気持ちが少しでも薄くなったとしたら 満足
します。


√G‐R‐G‐R
√G-G > √W-G
> vehicle