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哲学いろいろ

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非知

▲(ヘーゲル:絶対知) 〜〜〜
この美しき魂は 純粋な透明な統一において 自己自身を自ら知ることである。
すなわちそれは 純粋自己内有についてのこの純粋知が 精神であると知ってい
る自己意識である。・・神的なものの自己直観でもあるような自己意識である。


この概念は その実現に対立して固定されるときには 一面的な形態である。われ
われが見たところではこの形態は 空しい蒸気となって消えてしまうが 積極的に
外化し進んで行くものでもある。
(『精神の現象学』 樫山欽四郎訳 1973 F 八 (554))


▼(アウグスティヌス:非知について) 〜〜〜
到達する人自身がそこに留まるのではなく その眼差しそのものは言わばそこで
撃退されて はね返され そして移ろい行かないもの(非知)の移り行く思惟が
生じるのである。
(『三位一体論』 中沢宣夫訳 1975 vol.12 ch.14 )
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