ぷらぽ氏:哲学の方法
Q:
哲学的なことを伝えるためには、できるだけわかりやすく説明して、相手に納得してもら
うしかない、とわたしは思う。......ソクラテスは相手に合わせて哲学を伝えたし、プラ
トンの著作はほとんどが対話篇である。わたしはそういうやり方が哲学の本来の姿だと思
う。
(土屋賢二『ツチヤ教授の哲学講義』文春文庫6,8ページ)*** *** *** ***
哲学の方法には、さまざまな立場があると思ひます。私としましては、上記の土屋氏の見
解が自分に合つてゐます。みなさんの考へる方法論とその利点をおきかせください。
A:
《イデア》なる概念は 大成功でしたが――ただし 精神と地続きにしてしまったことは
必ずしもよくはないと考えますが―― かの《洞窟》の比喩は わたしには分かりません。
もしその比喩に眼目があるとしたら――そしてその意味を無理解のわたしにおしえてくれ
ないなら―― 必ずしも《できるだけ分かりやすく説明する》だけでも埒が開かない場合も
ある。のではないでしょうか どうでしょうか?そうだとすれば 土屋理論は あまりにも一般的な議論すぎるように感じられます。
何ごとも 初め〔の研究〕はむつかしい。というコトワザもありますから。