caguirofie

哲学いろいろ

分身の概念

   ものが見えるとき
   問わないひとも
   ものが見えすぎるとき
   落ち着かなく
   黙るために 無意味を発し始める

  
   紙くずに窒息すると
   踊りあがって凝視する 


   頭の中で拒んでいても
   画家気取りのスケッチを語る
   ばかみたいに


   〈わたし〉
   ぼくはこの〈わたし〉をしゃべりすぎていた


   見てはならない自問の森を
   恐ろしさが窮まると身体が受け入れてしまうように
   つぎつぎと控訴していた


   森の自然を恐れるひとも
   敢然と安心してしまうまで