神のイメージ
Q&Aのもくじ:2011-03-26 - caguirofie
4. つまり 三位一体なる神にあっては すべてその意志は即時に成るのだが じっさいに人間とその世界にあっては 時間差をともないつつにでも 成就――たとえば 自由の――に向かってあゆんで来ている〔と見る〕のか?
☆ このとき ひとりの人の《記憶‐知解‐意志》の三つの能力行為が 互いに時間差をともなって・またその認識内容に食い違いを持って おこなわれるということ。
あるいはまた 社会形態において《司法‐立法‐行政》の三つの権力行為が 互いに時間差をともなって・またその認識内容に食い違いを持って おこなわれるということ。
このとき もし《あやまつならば われあり》と言ってのようにマチガイについては 一般に見直され できるものであれば おこない直されます。
つまり これら二種類の三つの行為のあいだでは 互いの認識のズレにかんしては いちおう正されます。互いの合意に到るものと思われます。そしてそのことが 時間差をおいて 成されるということ。
これが あたかも三位一体のその完全な一体性に似ていると言われる三一性のことです。
三位一体は 時間を置かずに一瞬にして一体性が成ります。それに対して 人間のそして社会の三一性は ともかくも時間をかけて追いかけるようにして その互いの一体性を保持しようとつとめる。これが 神と人間とのはなはだ不類似な類似とよばれるものです。
問題とここでの問いは この三一性の三位一体との類似は われわれがどう扱えばよいか? これです。