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哲学いろいろ

韓国語と日本語

うみ(海)は わた。

《わた(海)・つ(の)・み(霊=神)》というふうに 《やま(山)・つ・み》とともに 使われていた語です。これは ほかの民族の言葉と照らし合わせると 次のような入り組んだ関係が見られるというものです。

 ○ (海・波・水などの語を対照させる) 〜〜〜
 ・ ナーナイ語・・・韓国語・・・日本語
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 海  namu    pada     wata;〔umi〕
 波  vata  〔mul-gyö 水‐木目〕 nami
 水  mue    mul       midu
 兎  tokse   thokki       usagi
 石  dyolo   tol        〔isi〕
 地  na     nara 国     na/nara
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  1. ナーナイ na-nai=《土地‐人・国‐人  ⇒つまり 国の人》は アムール河流域に住む人びとである。トゥングース族に属する。
  • こう見ると ナーナイ語と日本語とでは 水 mue / midu を同じくし 海 namu / wata と 波 vata / nami とを あたかも入れ替えているかに見える。
  • むろん パダ(韓)とワタ(日)やワ゛タ(ナーナイ)とは 通じているように見える。
  • ウサギは 子音の s を t に替えれば分かりやすい。初めの ウ‐という母音はほかの言語ではなくなっている。
  • 日本語の 奈良:なら は ナ(地)‐ラでありうる。 つまり ノ(野)‐ラ:野良 のごとく ‐ラをつけたかたちだとも考えられる。わ(我)→ わ‐れ(我れ)→ われ‐ら(我れら)の ‐ら である。複数形というよりは 親愛称と言える。
  • けれども ナーナイ語の《ナー(土地・国)》も韓語の《ナラ(国)》も まったく重なっている。
  • 日本語 ナ(地)は ナ(地)ヰ(居)フル(振る)=地震 という語に残っている。