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京都の元稲荷古墳

卑弥呼“後継者”の墓に酷似 京都の元稲荷古墳

産経新聞 2月16日(木)9時35分配信

西殿塚古墳と前方部が酷似していることがわかった元稲荷古墳=15日、京都府向日市五十嵐一撮影)(写真:産経新聞

 京都府向日市の元稲荷古墳(3世紀後半、全長約92メートル)が、邪馬台国の女王・卑弥呼の後継者、壱与(いよ)(台与)の墓説がある奈良県天理市西殿塚古墳(3世紀後半、全長約230メートル)の2.5分の1の相似形で造営されたことが分かり、向日市埋蔵文化センターが15日、発表した。

 西殿塚古墳と酷似する古墳が確認されたのは、これまでに大阪府柏原市の玉手山古墳群以外ないという。同センターは「相似形で造営するのは、大和の大王家と密接でなければ技術的に無理。被葬者が地域の有力者だったことが裏付けられる」としている。

 元稲荷古墳は国内最古級の前方後方墳。昨年12月から前方部付近の約130平方メートルを発掘調査した結果、直線的に伸びる前方部(長さ約42メートル)の形が前方後円墳の大王墓とされる西殿塚古墳の前方部と酷似し、2.5分の1サイズと分かった。

 また、前方部と後方(円)部の長さの比率が、卑弥呼の墓ともされる奈良県桜井市前方後円墳、箸墓(はしはか)古墳(全長約280メートル)とほぼ同じだった。センターは「箸墓、西殿塚両古墳の造営方法が影響したのだろう」としている。現地説明会は18日午前11時から。