caguirofie

哲学いろいろ

そのあわい(恒信風)

そのあわい


神の戦士としての微笑みと


父の息子としての恥ずかしみと


のそのあわい


たかとかえるとのそのあわい


にふとすっぽりおさまって


無重力の遊泳でも意外とない


世界


にまんざらでもない鳥どもの交感を


見たと思っていた



高炉の火が消えたとて


歯車がロックの車座に代わったとて


どよむ空気とてなく


恒信風が


赤いじゅうたんの上を吹き進み


ネオンサインの間を駆け抜ける


常秋の星へのヴァイキングだと思っていた




ときたま超ロングランを博す


デルフォイの神託にもう酔うまい


グーテンベルクの落とし子が催す


華々しいカーニヴァルにももう踊るまい


祭りを終えて


恒信風に乗った