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哲学いろいろ

遊魂

   遊魂


     敵を愛すべし。・・・瞬間ごとに
     僕らの魂は外部から与えられる。
       (ポール・ヴァレリ:文学論)



ああ
この        行く河の
冥王の       流れは
星         絶えずして
暖光の       しかも
あふれる      もとの
昼さがり      水にあらず
賽の        よどみに
河原の       浮かぶ
寒風の       うたかたは
吹くあたり     かつ消え
          かつ結びて
この野辺      ひさしく
鬼火上り      とどまることなし
鬼火迫り      世の中にある
鬼火吹き散る    人と栖と
この野辺      またかくのごとし


意識もマナ識もアーラヤ識も
無と化して
意志の喪失――それは
故意の喪失か

意識の敵 敵の意識を忌み嫌い
暖光にかげろう鬼火
寒風に凍る鬼火
ああ
河の流れをひとまたぎして
渡しの船を脚の下に見る
ひとの


    *


意識       無意志
を        の
忌み       無意識
嫌い       の
意識       偶然
の        の
行為       行為
を        この
嫌        理想
悪        この
す        虚偽
る        この
・        虚偽
・        の
・        華