2010-11-28 現代を知らぬ現代 詩 熟爛の風が 葉脈を伝って 樫の幹が 踊っている 〈明日〉を跳ぶ年輪が 倦怠の幅のあいだを ホップ108 ステップ216・・・ 樹の顔が ゆがみ 汗を出す 根毛が 地冥の中を 愛撫している 生長点から 葉群れが揺れて 気孔が まさぐっている 虚空を 葉片の生理を 樫の眼が みつめている