caguirofie

哲学いろいろ

#11

もくじ:2010-09-17 - caguirofie100917
2010-10-07 - caguirofie101007よりのつづき)

 ここで 単に或る一部分を引き出してそれぞれを対照させることは慎むべきだが しかし 象徴主義の問題を論じ進む上で 他方 ランボーをさらに取り上げるとするなら たしかにこれもまた ランボーの《酔いどれ船 Le Bateau Ivre 》の一節を想い出させるところがある。


   そのときからだ
   おれが 詩の中に身を浸したのは
   綺羅星が降り 銀河を想わせ
   緑の空をむさぼり喰う
      吃水線は蒼白く 時折り
      物想いが誘われて 溺れ死ぬ
   《海の詩》の中に
   ・・・


 そこで もはや 大岡の作品を論じるというよりも いかなる象徴主義を採るかという中心の論点に移ろう。


  (つづく→2010-10-09 - caguirofie101009)