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哲学いろいろ

金融危機の真因 未解決

ラグラム・ラジャン( Rajan, Raghu ( Raghuram ) ) シカゴ大教授

  • 米国は 住宅市場の支援をやめるべきだ。いったんは回復しても 政府支援が終わればまた落ち込む。市場に自力で《底》を見つけさせ 時間をかけて再生するしかない。
  • 中国は日本の過去20年間の経験から 外国から改革を強制されることには抵抗がある。だが持続的な発展のために 改革が必要なことは中国自身が分かっている。早く始めた方がより健全な経済を築ける。
  • ヲール街の文化・・・報酬体系をうまく設計することで暴走をコントロールするしかない。
  • ゼロ金利を続けて過ぎてはならない。危機のパニックが過ぎれば 金利は徐々に正常化すべきだ。金利が低すぎると投資家は利益が得られず 将来のバブルの恐れも出てくる。IT バブル崩壊後に低金利を長く続けたことが住宅バブルにつながった。雇用の回復を待って利上げしたのでは遅すぎる。

(日経2010・10・05朝刊 9面)