caguirofie

哲学いろいろ

#10

もくじ:2010-09-17 - caguirofie100917
2010-09-25 - caguirofie100925よりのつづき)


 一九七六年の詩人は 六九年の詩人からの展開であり しかもそれは 発展であると位置づける必要があろう。しかも 一九七七年の詩人は 後退するかのごとく あたか石女の子をはぐくんで 《多義の系じたいをあいまいにしている》。


石女の妊娠を 心の妊娠として 宣言し はぐくんでいる。きわめて自然に そしておだやかに。


 そしてこの後には 試験管ベービーとクローン人間の時代がやってくるという寸法である。《非在のあなたは 精神の敵》であるだろうか。《だが 魂の思われびとかも しれないのだ》。


 だが この《両義性》は 両性の関係を持たず 妊娠などしないのだと知るべきである。《多義の系》なる共同観念は どっしりと腰を落ち着けて それじたいでは動かないのだと 精神は 知解せよ。二十一世紀のあなたでは。


   まわれ
   まわれ
   わが環球よ
   まわれ
   真っ赤な虚空を
   ・・・
   わが環礁よ
   まわれ
   まわれ


(《あいまいさについて》のおわり)
(関連の小論:2010-09-27 - caguirofie100927へつづく)