2004-11-24 はてな―司馬遼太郎の文学と歴史観 社会 【ご意見募集】司馬遼太郎『坂の上の雲』が、平成18年(2006)にNHKで特別企画の連続ドラマ(75分×20回)になるようです。そこで、質問なのですが、いわゆる「司馬史観」について、皆さんはどう思われるでしょうか?私個人は、一個人の史観が疑問もなく受け入れられることは大変危機的な状況であり、「明治時代は国全体に合理主義的精神が満ちていて国家体制も柔軟だったので日露戦争に勝てた。それに対し、硬直した官僚制と非合理な精神主義、内容の空虚な権威主義のもと、科学技術を軽視して勝つ見込みのない戦争に突入した昭和時代」という見方は、かなり一方的に思えるのです。質問の性質上、URLダミーとなることが多いかと思いますが、それは一向にかまいません。じっくり回答を待つつもりですので、あなたの意見を展開してみてください。司馬遼太郎擁護の書き込みは今回は御遠慮ください。「司馬史観おかしいな?」と思っている方の長文の回答を期待します。 司馬遼太郎は 見込みのない戦争に突入していった昭和初期の日本人 そして戦争時の日本人の行動 これらは 日本史のなかの例外だとまで言いたかったようだ。それほど 常軌を逸しているというのだろう。それは 上の質問での問題 すなわち 日本人は 人格が未形成であるという議論に行き着くようだ。 司馬遼太郎は 《絶対》をめぐる問題で つぎのことを言った: 小生はただ“絶対”という仮構があれば いろいろ説明がついて わかりやすい ということと “絶対”を説明する思考の営みが いとなまれて 人文が発達しやすい ということを感じていただけです。(1992・9.9) * * *