caguirofie

哲学いろいろ

#9

もくじ→2008-07-30 - caguirofie

第一章 《アマテラス‐スサノヲ》体系――その神話的・黙示的世界をとおして――

第二節 《ブラフマン》唯一非顕現神構造

§10

さて リグ・ヱ゛ーダにおいて ブラフマンは 創造者であるとともに 現実的に 祭祀の場〔としてのその契機〕であり その司祭官であった。ここで 第二の性格は 第一の性格と 当然 切り離されたものでなく 同じ実体の第一次および第二次のそれぞれ局面を示すものだと述べたいた。具体的に述べれば ブラフマンの第二次神性は 顕現の二柱 ヰ゛シュヌおよびシワ゛に対して あるいは両者のあいだに生起する社会的矛盾に対して 《祭祀の場 もしくは その司祭官》として現われると考えられている。

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