caguirofie

哲学いろいろ

#32

もくじ→2008-04-22 - caguirofie080422

付録の一b 《純粋概念による考察》ということの性格について

つまり 《歴史的な概念および現実であるスサノヲ者市民の個別具体的なかつその主観共同的な 私的かつ公的にわたる愛の 一編のかたち》と言う。それは 《社会全体としての一編のかたち》でもあるだろう。
このように主張するがごとく われわれは 形相と真理に対して その具体的な形態である自由や平等ないし愛の概念を 次のように考えまた位置づける。
ここでは 《愛》が問題である。《スサノヲの一編の愛》であり また 《自由と平等との保証金  arrabon / arrhes / earnest としての愛》であり それは 一言でいって 《スサノヲのスサノヲその人への愛》を言うのであり そこでは《愛情と憎悪とを含む愛》なのであり 《自己であり他者(の自己)でもあるスサノヲその人への 具体個別的にして 個体としての人間の人間に対する愛》を言うのであり 《人間の精神ないし 自由平等といった形相や 真理という観念内容への愛》ではなく 《自由への人間の実践 平等への人間の社会的な活動 その行為自体に対する愛》でもない。
われわれは この議論にかんして アウグスティヌスを引くことが出来る。

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