caguirofie

哲学いろいろ

#40

もくじ→2005-05-13 - caguirofie050513

第二部 唯物史観への批判

第一章 史観ということ

第七節 第四原則への註解

――主観共同化は 実際に言って 《S圏(ヤシロ)》にその基盤がある――
主観の内的な構造は 《スサノヲ〔者性〕‐アマテラス〔者性〕》連関が 基本でありました。《スサノヲ》は この生において まったく不安定な 個また《わたし》としての人間の存在であり しかも 次のようにして 《スサノヲ―アマテラス》連関者として 不安定の中の安定 不自由の中の自由なる社会主体となって 自己を共同主観者として知ります。すなわち 自己の内なる普遍概念=アマテラス者(それへの視観 つまり 精神)をとおして これの知解行為(視観からの視観)と これら両者(精神と知解と)を この生の善へ向けて つなぎ合わせて 身体の運動へと運ぶ意志ないし愛の行為(自己経営の一定の形式) これら三者(三つの行為能力)の時間過程的な一体性(齟齬をともなう一体性)において――もう一度いいかえるなら 精神(記憶)と知解とそして愛との総合的な自己形成において―― 平安と自由の源を問い求め 見出してのように。

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