caguirofie

哲学いろいろ

#32

もくじ→2007-04-16 - caguirofie070416

第十一章c 縄文人的知性 / 魔女の問題

遠藤周作の魔女論は 小説《悪霊の午後》などに明瞭である。これに対する批判は 《遠藤周作論ノート》で試みたが 遠藤が次のように言うときそれは 真である。

――それで私は英子さんはそのような潜在欲望を人の心に触発させる能力をもった女――これを学問的にはネクロフィラストと言うのですが――そんな女ではないかとあの時は考えたわけです。
遠藤周作悪霊の午後 〈渦〉)


悪霊の最大の詭計は悪霊などこの世に存在しないと人々に思わせることにあります。
(同上 〈慶子〉)

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