caguirofie

哲学いろいろ

#13

――ポール・ヴァレリの方法への序説――
もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707

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さて 水田・平田そして吉本の描くようなぼくたちの実存へのあの第四の意識の摂り込みによる《時間》の方向性は 基本的には たとえばマルクスの《フォイエルバッハにかんするテーゼ》の中の次のような文章に表わされているものであることは 言うまでもない。

フォイエルバッハは宗教的本質を人間的本質に解消させる。しかし人間的本質はなにも個々の個人に内在する抽象体ではない。その現実においてはそれは社会的諸関係の総和( ensemble )である。
フォイエルバッハ論 (岩波文庫 白 128-9) 古在由重訳)

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