caguirofie

哲学いろいろ

#8

――ポール・ヴァレリの方法への序説――
もくじ→2006-07-07 - caguirofie060707

ε ‐2

そこでもう一度 元に戻りここに得た輪郭を敷衍するかたちで あらためて ぼくたちの《時間》をたどっていくべきだと考える。
たとえば 日本におけるこのような現代の《時間》が模索され始めたのは 言うまでもなく 明治以降である。そこで ぼくたちの代表としてあがるのは やはり漱石のばあいであろう。かれは この中心点に立って たとえば《自己本位》の四文字を持って出発した。そしてさらに おそらく 《則天去私》を目指すことによって かれの《時間》をころがしていく。

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