caguirofie

哲学いろいろ

Landévennec

Pays de Cornouaille - Finistère
: tout au fond de la rade de Brest, au débouché de l'Aulne, une poignée de maisons blanches aux toits d'ardoise occupe la pointe d'une péninsule. La cité demeure aussi paisible et protégée qu'au temps où St Guénolé y fonda l'abbaye originelle. A coté de l'abbaye, le bourg a partagé ses tribulations. Il apparaît au bout de son éperon escarpé après une longue descente à travers bois. L'église paroissiale au fin clocher ajouré qui date du XVIIe siècle, abrite quelques statues et panneaux de bois anciens, ainsi qu'un grand tableau de la Cène, rescapé du réfectoire des moines. Entourée d'un charmant cimetière marin, elle fait face au mouillage de Port Maria où la marée découvre de larges étendues de vase.

#40

――ボエティウスの時代・第二部――
もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504

§5 ローマへ ** ――文学と文明と―― (40)

われわれは 前章の文明論を受けて 文学論に入ろうとするのであるが まず 東洋的な《A》の文明現実にしろ 西洋的な《B》の文明現実にしろ 観念をとおしての 現実と超現実との相克過程を 考察していくとき そこには 文学的な領域と社会科学的な領域とがあると思われ 思われるが 議論の焦点また主張の前提として 単純なかたちでは 《類関係論(社会科学)に対する種関係(文学)の優位》を とりあげたのであった。
これを 文学論として 展開したいというのが その主旨であった。
これを 前章では 《文明》――基本的には 第二局面という場 経験現実的には おのおの歴史的な民族社会における場としての文明種――にかんして概観し その出発点を模索した。この文学論の道を展開していくことが ここでの任務である。
内的な階層構造の 社会的な階層における(つまり この存在の内外の階層が 各地域に文明種をつくっていると思われるそこにおける)《種差》の 種差化=時間化ということが この道のやはり基本的な方向であるものであった。労働・事業論においての種差化=時間化のことである。種差によって 生産力に差が出来 経済的に見る限り そこには 発展の度合いの差も出来る と同時に これら文明種は それぞれの地域に独自の特徴をそなえさせているであろうなどなどの問題点である。

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村上春樹文学に新解釈とのこと

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (上) (新潮文庫)


村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する (平凡社新書)

村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する (平凡社新書)

今朝の日本経済新聞・読書欄《活字の海で》子が触れている。

主人公の少年がたとえ夢や想像であっても 《父を殺し 母と姉と交わる》のは 根源的なタブーを犯すことを容認するものだと指摘。
この小説は 《国家の名による殺人の正当化》である戦争に結びつくと見る。
その上で

イラク戦争に反対しても 暴力の連鎖を止められなかった〕欲求不満=フラストレーションを 記憶の消失と歴史の否認 精神的外傷(トラウマ)を〈解離〉によってなかったことにして 空虚であることを〈いたしかたのなかったこと〉として容認する そのような〈癒し〉効果を 《海辺のカフカ》は世界中にもたらしうる。
小森陽一村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する (平凡社新書)

と批判する。
(中野稔(文化部) 日本経済新聞2006・06・18朝刊24面)

  • 虚構作品に 何を書いていけないというのは 原則として ないと言うべきだ。
  • だから 小説に書いたことで 《根源的なタブーを犯すことを容認するもの》ではないかとか だから《戦争に結びつく》と言っても あまり面白くない。
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