caguirofie

哲学いろいろ

Sicilia

Posta proprio al centro del Mare Mediterraneo, la Sicilia è la più grande isola e culla di tutte le civiltà. Le tradizioni culturali spaziano dalla Magna Grecia, al regno Normanno, agli influssi della civiltà araba. Tutto in Sicilia ancora profuma di storia secolare e di tradizione. ・・・
(Posted just in the center of the Mediterranean Sea, the Sicily is the greatest island and rocks of all the civilizations. The cultural traditions space from the Magna Greece, to the Normanno reign, the influences of the Arabic civilization. All in Sicily still perfumes of secular history and tradition. ・ ・ ・)

・・・

ヘファイストスの混沌に漿液が鋳られて
母なる海が胎児を浮かべ
褐色の大陸を押し開けて
青い輝きを発すれば


白い島々に
錨が降ろされ
斑鳩(いかる)の群れが 帰ってくる


ブリアレオスの葦が母をさまよい
潮流の深みに光る糸を垂れれば
静穏の鐘は明晰を生み
燃える酒精は熱情を 映す


海を行く精神は
キュクロップスの混淆を重ね
月光に豊饒を祝い
太陽の中に梟の眼を 象る


海の民の粘土板に刻まれた 黙示録

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#11

――ボエティウスの時代・第二部――
もくじ→2006-05-04 - caguirofie060504

§2 バルカン放浪 *――または 孤独―― (11)

テオドリックの第二の旅立ちは 結局 早くも 翌々年にやってきた。
サルマチア遠征――そこで かれの《豹変》という 自己の同一にとどまること をわれわれは みたのである――のあと である。もし 幼年・青年時のコンスタンティポリスへの人質行が 第一の旅立ちであったとするなら この帰郷のあとのサルマチア遠征をひっくるめたものが 第二のそれである。
なぜなら サルマチアから帰ったあと 翌々年といっても 次のような理由で 十年振りののち 仲間たちと隠密裏におこなった遠征から帰って つづけざまに といってよいほどであったから。この第二の旅立ちというのは 文字どおり 種族全体の移動(そういう生活である)をいうのであるが これは 事の性質じょう 一年・二年の準備をもって 開始されるのであるから。すなわち 種族(くに)全体の移動に際しては 特に食糧のたくわえが必須条件なのであって 小麦から羊肉・魚肉の燻製まで――小麦などは その収穫を待って―― 大量の保存食糧を 用意しなければならなかったから。したがって 実際の旅立ちの開始は サルマチアから帰って 二年ののちであった。父王テウデミルも これに 同意したのである。

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