caguirofie

哲学いろいろ

Languedoc

le cirque de Navacelles,Hérault
La géologie, comme partout ailleurs, détermine la plupart des composantes naturelles de l'environnement caussenard. Le paysage est profondément marqué par le calcaire. Ses caractéristiques sont de subir fortement l'influence de l'eau et des écoulements qui l'érodent, et de posséder nombreux fossiles d'animaux marins. Le calcaire étant en lui-même un élément "fossile", les causses sont un livre ouvert sur l'histoire dont la roche litée constitue les lignes du temps.

#6

――遠藤周作論ノート――
もくじ→2005-11-03 - caguirofie051103

§10 森田ミツは永遠の同伴者か

ところが――と 前章の議論を引き継ぎますが / ということは ここで遠藤の作品をとおして見られたカトリック作家の問題の問題 つまり遠藤さん本人のいわば言わなければならないこととして欠陥ということなのですが これを明らかにして 欠陥はこれを徹底的に憎み わが力の及ぶ限り遠藤さんその人はこれを愛するという作業を 実際には意味することになるのですが――
ところが 遠藤は一方で 人間凝視の義務を言い もう一方で 永遠を見つめることを言っている。言いかえると わたしたちも捉えてきたように そのような矛盾構造を しかしながら言うなれば想像(その力またその世界)において一個の完結した・またその意味で閉じたイメージとして持ってしまっている。
同じことで言いかえると 一方の人間凝視の姿勢の中にも じつは一般的に言ってももう一方の永遠を問い求めるという行為(観想)は含まれざるを得ないのだけれども 遠藤の場合は 今度は逆に無理にでも そこで なおむしろ変な人間凝視を つまり 単なる人間の観察にしかすぎない姿勢として つらぬくことになる。ほんとうは そのときには ストレートに――といっても 《永遠》の像をではなく 人間の理性的に争われるべきどうでもよい真実の議論として―― たとえば教訓というかたちで 思惟するところを表現してしまってもよいのです。あるいは 登場人物のひとりにこれを主張させてもよいのです。そういうことになるかと思うのです。

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