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哲学いろいろ

――シンライカンケイ論――

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ヘイ!ポーラのもくじ→2005-02-06 - caguirofie050206

第一部 ヘイ!ポーラ物語――ポールの手記――

第一章〜第十六章→2005-03-27 - caguirofie050327
第十七章〜第二十三章→2005-04-02 - caguirofie050402
第二十四章〜第三十二章→本日

第二十四章

出会いが成り立った。このあとは もはや必ずしも時間的な経過をたどる手順によって語らなくともよいと思う。問題点となる出来事などを一つひとつ取り上げて話を進めればよいのではないか。
その後 ① この教会の教室への道すがら時折り会って話を交わす機会があったこと ② 学校で同じクラブにいたのでそこで共に時間を過ごすこともあったこと あるいはさらに③ その後 大学に入って――その時互いに遠く離れるようになっていたのだが――文通を交わすとともに 折りに触れて遠くかのじょの引越し先の町に出向いて訪問したこと などが その経過となっている。すでに言ったように ④ そこでは 必ずしも特定の二人の関係としての話らしい話はなかったこと これがその経過に伴なっている。
こういう言い方は たとえ真実であっても むごいことであろうが わたしは結局かのじょとの間に信頼関係をきづけなかった。わたし自身の一人の考えのもとに それをきづこうとし きづこうとし続けて 終わってしまった。この点を初めに明らかにしておかねばならない。

  • 歴史を夜から始めるの法則にのっとって ここまで降りて述べるものである。

なぜそうなったか。またもっと具体的にその事実経過はどうであったか。これらの点について いくつかの出来事を任意に取り出して問題に取り上げよう。

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