caguirofie

哲学いろいろ

書評・現代の思想

#17

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §4 R.L.ミーク《スミス マルクスおよび現代》 b §4−1(つづき) だから 人間が 思想(知解と意志)の主体であるというとき いわゆる近代人として かれは その歴史的に具体なる生活態度を いうなればまづ資本…

#16

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §4 R.L.ミーク《スミス マルクスおよび現代》 a §4−1 ロンルド・L・ミーク(1917−1978)は スミスとマルクスとが 歴史的に見て 思想上の同一の系譜に立っていると言おうとしている。 たとえば 《スミ…

#15

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》 j §3−6(追記) われわれの言うタカマノハラ出発点(これは むろん アシハラ出発点と言ってもよい)におけるジラールとマルクスとの類同性 これを素描した…

#14

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》i §3−5(つづき) へらず口をたたくことを もう やめにして 最後にもう一文を引用しておこう。ジラールが言うのには・・・ 福音書が《供犠》を問題にすると…

#13

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》h §3−5 あらためて 最初(§3−1)に掲げたジラールの命題を読み直すことができる。 《 a :殺さないために自分のいのちを投げ出すこと》。もしくは《 b :…

#12

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》g §3−4(つづき) しかし西欧文化がまったく別なものを目ざして進んでいると思いこんでいるそのときに キリストはずっとまえからそのそばにいて 聖書を説き…

#11

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》f §3−4 わたしは タカマノハラ原理論として そして原理論とは言っても いまここに表明するのは――人間のことばによる理論が つねにそうであるように――図式的…

#10

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》e §3−3(つづき) ジラールは このこと(《基礎づくりの殺害》)を もう少し内容を充実させて 議論します。 基礎づくりの殺害の ことばによる解明を 行動の…

#9

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》d §3−3 キリスト教の世界では 一切が常に終わりからの読みなおし 先立つ考え方の誤りを明らかにしてくれる終わりを考え合わせながらの読みなおしです。キリ…

#8

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》c §3−2(つづき) いづれにしても 見過ごすことのできない主張内容を持ったものとして もう少しジラールの議論に付き合うこととなる。 いづれにしても われ…

#7

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること》b §3−2 あらためて ジラールの主張の基本内容を かれが別のことばで語るところを 聞いてみよう。キリストは愛であるというごとく しかしながら・・・ 愛は暴…

#6

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §3 R.ジラール著《世の初めから隠されていること (叢書・ウニベルシタス)》a §3−1 まづは 技術的な――揚げ足取りになるような――批判から入ります。 それは ジラール自身のことばとして 次の二つの文章をくらべ…

#5

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §2 現代の思想にかんする思想としてb ―― ―― (2007-12-21 - caguirofie071221よりのつづきです) いま挙げた例は 一つに 単なる類型思考であるし もう一つに 経験現実の通俗的な部分を捉えて あげつらっている…

#4

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §2 現代の思想にかんする思想としてa ―― ―― (2007-12-20 - caguirofie071220よりのつづきです) 天地初発之時 於高天原 成神名 天之御中主之神。 次 高御産巣日神。 次 神産巣日神。 此三柱神者 並 独神 成坐…

#3

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §1 この世に留められた霊という不幸c ――対話 日本の原像 (中公文庫) ―― (2007-12-19 - caguirofie071219よりのつづきです) 永劫回帰というものの見方を――特に回帰ということを つまり生まれ変わるという思想…

#2

全体のもくじ→2004-12-07 - caguirofie041207 §1 この世に留められた霊という不幸 b (2004-12-01 - caguirofie041201よりのつづきです) 対話 日本の原像 (中公文庫)作者: 梅原猛,吉本隆明出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1989/09メディア: 文庫この商…

目次

序にかえて §1 この世に留められた霊という不幸――梅原猛・吉本隆明《対話 日本の原像》 a:2004-12-01 - caguirofie041201 b:2007-12-19 - caguirofie071219 c:2007-12-20 - caguirofie071220 第一部 出発点 §2 現代思想に関する思想について ――タカマノハ…

#1

全体の目次→2004-12-07 - caguirofie041207 §1 この世に留められた霊という不幸a ――梅原猛・吉本隆明共著《日本の原像》―― 対話 日本の原像作者: 梅原猛,吉本隆明出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1986/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を…