caguirofie

哲学いろいろ

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

韓国語は 日本語のルーツか?(3)

関西弁における 子音終わりのことば たとえば 笑福亭鶴光という芸人が ▲ 鶴光でおまっ。 ☆ とあいさつします。おそらくこれは ○ ござります→ございます→ござーます→ごわーます→をあます→おます→おまs→おまっ ☆ と変化したのではないかと考えます。つまり 大…

韓国語は日本語のルーツか?(2)

もうひとくだり そうだという説に対する批判をかかげます。 万葉歌の解釈例を取り上げます。 ▲ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○ 原文: 大納言大伴卿歌一首 未詳 奥山之 菅葉凌 零雪乃 消者将惜 雨莫零行年(巻三・299番)…

韓国語は日本語のルーツか?

そうだと言う李寧煕説の批判にかかります。手紙の形式にて。 《あくたい・もくたい》――「記紀・万葉の解読通信」No.11所収――の議論について少し異なった解読の余地があるのではないかと考え 筆を執りました。 ちょうど今 トゥングース諸語を勉強中で アク…

印欧語族(7)

to stand stand (v.) O.E. standan (class VI strong verb; past tense stod, pp. standen), from P.Gmc. *sta-n-d- (cf. O.N. standa, O.S., Goth. standan, O.H.G. stantan, Swed. stå, Du. staan, Ger. stehen), from PIE root *sta- "to stand" (see ste…

言語の普遍性(2)

(1)は:2012-07-20 - caguirofie 言語の普遍性とは如何にありや? (つづき) §2 言語の系統(言語家族)はどれだけの史実か? 12.中間の結論 ○ 言語家族(言語の系統)は 家族性の度合いが濃いか薄いかの問題である。 ○ ぎゃくに言えば 同じ言語家族…

日本語の構文

《 A-ハ B-ガ C-ナリ /C-スル。》の日本語構文について少し触れます。 この構文について 第一中心主題 + 関係第二主題 + 論述。 といった主題提示層を表わし しかも同時に別の層において S (主格)− O (対格)− V(述格) などの線形論理層をも担い その…

ことばの生成!?

ことばの生成をめぐって 少しは実態を掠めるような論考を 重ねてになりますが ここらで掲げます。話題があちこち移動しますが。 奈良(ちなみに na-ra=地‐ら⇒奈良。cf. no-ra=野‐ら)の三輪山あたりの地で のちに《たたなづく 青垣 山隠(ごも)れる》と形…

イザヤ40:4

Isa 40:4 Every valley shall be exalted, and every mountain and hill shall be made low: and the crooked shall be made straight, and the rough places plain: 40:4כָּל־גֶּיא יִנָּשֵׂא וְכָל־הַר וְגִבְעָה יִשְׁפָּלוּ וְהָיָה הֶֽעָקֹב לְמִישֹׁור…

ヨハネ9:39

Jhn 9:39 And Jesus said, For judgment I am come into this world, that they which see not might see; and that they which see might be made blind.どんでん返しもあるってことよ。 知らないと思っていたのに じつは見えていたのだった。 知っていると…

ヂャワ語

その敬語事情 昭和59年出版という旧い本ですが そこからヂャワ゛語における《敬語》事情を引用して紹介します。 ▲ 石井和子:ジャワ語の基礎 1. 普通体:ンゴコ( Ngoko )語としてのヂャワ゛語 2. 丁寧体:ンゴコ語と共通の語彙のほかに クロモ( Kra…

タガログ語(2)

フィリピン人の論理思考(!?) 前日の接辞の使用を見ると フィリピン人は よほど論理思考に秀でているのではないかとも思えるのですが どうなんでしょうねぇ。 ほかにもこの論理学は 展開していきます。 動詞 の活用(前日からのつづき) (4) 受益者=…

桑名 石取りまつり

次の音が わたしの記憶にいちばん近い。 http://www.youtube.com/watch?v=LM0TSOCSvKc&feature=related 叩き出しは 1”40’あたりから。

タガログ語

接辞というもの マレー語がマレー半島からヂャワ・スマトラへそして台湾へと出かけて さらにハワイやイースターまでの太平洋の諸島に広まったと――おっと もう一つアフリカの東南に位置する島マダガスカルを忘れちゃいけません 小舟で渡って行ったのでしょう…

やっぱし?

音韻で / r / ないし / l / ∽ / s / という交替可能性 について 悩んでいます。 やはり>やっぱり>やっぱし あまり> あんまし ちなみに 日本語のラ行の子音は 舌先は軽く上歯茎の裏のあたりに触れて発音するので アール( r )ではなくエル( l )に近いと…

言語の普遍性(1)

(2)は:2012-07-27 - caguirofie 言語の普遍性とは如何にありや? §1 まえおき 1. 特定の一つの言語を取り上げる前に――もしくはそれと並行して―― 一つには 言語の起源を扱う生成の問題を掲げなければならないでしょうし もう一つには その生成の結果と…

意志自由

自由意志を無くすのも 自由意志のしわざですよ。 動物は 食べるものに毒があるかをその身で・その感覚で見究める。 ヒトは この本能を使わないし そのチカラも乏しい。 学習経験やその経験知によって判別することになる。 この知解能力を活かそうとするのも …

 印欧語族の話(6)

言語家族の中で語が異なるという話 橋本萬太郎:『現代博言学』 1981 によると 印欧語族のあいだで見られる次の差異は何を意味するかという問いが得られると言います。 ▲ (橋本 p.304) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・・・・・・・・・…

四つのチカラ

Q&A

Q&Aのもくじ:2011-03-26 - caguirofie まづ モノ(質料)のエネルギー・力・運動と 人間の社会的な力・運動とは ちがうと思われる。前者の自然〔科学〕的な運動そのものが そのまま(あるいは勝手に)後者・人間社会における自然史過程的な運動となるわけで…

印欧語族の話(5)

sun (太陽)のお話 雑談のごとく。 言語 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ロシア s o l n ts e ギリシャ h e l ・ i o s サンスクリット s u r ・ ・ a 〃 s u r ・ ・ ya ラテン s o l ・ ・ ・ イタリア s ò l ・ ・ e スペイン s o l ・ ・ ・ フランス s o l ・ ・ e…

印欧語族の話(4)

“I” は ego である。 言語 ・ ・ ・ ・ サンスクリット a h a m ギリシャ e g o o ラテン e g o ・ ヒッタイト u k ・ ・ ゴート i k ・ ・ ドイツ i ch ・ ・ デンマーク je g ・ ・ 古ノルヱイ e k ・ ・ 古英語 i c ・ ・ 英語 I ・ ・ ・ リトアニア a s…

印欧語族の話(3)

つづきまして four 四 のお話 サンスクリット c a t v a r a h アヱスタ c a th w a r o ・ ペルシャ c a t v a r ・ ・ ラテン qu a tt u o r ・ ・ ギリシャ t e s s a r e s オスク p e t ・ o r a ・ 教会スラヴ c e t ・ y r e ・ リトアニア k e t ・ …

印欧語族の話(2)

つづきまして five 五 のお話 ペンタゴンのペンタでもあります。イタリア語では 日本人にとっておかしな発音にもなっています。 言語 ・ ・ ・ ・ ・ 英語 f i ・ v e ドイツ f ü n f ・ ゴート f i m f ・ オランダ v i j f ・ 古ノルヱイ f i m m ・ ギリ…

 印欧語族 の話(1)

というより コーヒーブレイクです。 インタメッツォとしてまづ seven 七 を取り上げましょう。ご存じ セプテンバーの ただし 七である。 言語 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ラテン s e p t e m ・ ギリシャ h e p t a ・ ・ サンスクリット s a p t a ・ ・ ペルシ…

 イの折れ の話(12)

スペイン語では e が ie に割れる querer (ケレール・欲する) この動詞の活用で見られる。 わたしは quiero(キエロ) / われわれは queremos(ケレーモス) あなたは quieres(キエレス) / あなたたちは queréis(ケレイス) かれは quiere(キエレ) / …

 イの折れ の話(11)

ロシア語では ヤ・ユのほかに ィエ・ィヨがある。 А ы у э о : ア ゥイ ウ エ オ я и ю е ё : ヤ イ ユ ィエ ィヨ пять ( pyat ぴゃーち):五 ( pente ) гамлет ( gamlyet がむりえと):ハムレット( Hamlet ) текст ( tyekst ちえくすと):テキスト…

戸ぼそを開けたまえ

アウグスティヌス:戸ぼそを開けたまえ おお あなたよ 私にあなたを問い求める力をお与え下さい。 あなたは私があなたを見出すことが出来るように創造されました。 私があなたをいよいよ深く豊かに見出すようにという希望をお与えくださいました。 あなたの…

 イの折れ の話(10)

呼びかけのときに 《おおおおーーイ》だとか 《ブラジュローヌやああああーーイ》というようなイの事例は イの折れか? 母音の機能について仮説を述べます。 言葉を確定するに際して人は 対象を捉えたという時点から確定までのその内面における《うごき》と…

nil desperandum.

As an exhortation: ‘do not despair!’, ‘never despair!’.

 イの折れ の話(9)

尻にではなく頭にイの折れが来る場合(つづき) インド・ヨーロッパ語族で 《りんご》を表わす語は 推定した原形が * abel だそうです。 推定原形 * abel 英語 apple ドイツ語 Apfel ロシア語 yabloko ポーランド語 jablko イタリア語 ―mela; 〔 pomo 〕 ギ…

 イの折れ の話(8)

用言の連用形は 概念法として活用したかたちである。 ma 目> ma-i > mä > me 目 ta 手> ta-i > tä > te 手 これらは 体言である。ふつうの主題――つまりは 論述のための主題ではなく 文として取り扱われる話題としての主題――をになう語が 体言である。 用言は…